あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

【2019】20代・中小企業の後継者が選ぶ「おもしろかった本 BEST10」

今年は例年にも増して本を読めなかったのだが、読んだ本の中からおすすめ本を紹介したい。

今回は「中小企業の後継者」の目線から見て、おもしろかった本を10冊紹介する。

 

1位:両利きの経営

両利きの経営

両利きの経営

 

 

Kindle版

両利きの経営とは、企業は「知の深化」と「知の探索」を両輪で進めること。特に歴史のある企業ほど、不確実な「知の探索」を怠り、衰退していく。レガシー企業がいかに探索を通じて、ビジネスモデルを変革してきたか、豊富な事例を基に説明している。自分の中で言語化できていなかった概念を論理立てて教えてくれる。レガシーな中小企業の後継者である私にとっては、10年に1冊クラスの名著。

 

本書と併せてこちらの本を読むのもおすすめ。

市場を変えろ 既存産業で奇跡を起こす経営戦略

市場を変えろ 既存産業で奇跡を起こす経営戦略

  • 作者:永井 俊輔
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2019/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

2位:情熱・熱意・執念の経営

情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!

情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!

  • 作者:永守 重信
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/03/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

言わずと知れた日本電産・永守さん本。積んでるエンジンが違うので同じことはできないが、姿勢だけでも真似したい。 これからも何回も立ち返るであろう一冊。

 

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3位:リーダーの現場力

やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力

やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力

 

若い経営者によるレガシー企業の再編。エリートなのに泥臭いことをやっているのが素晴らしい。「現場主義」、「自主性を重じるための権限移譲」、「透明性を図るために議事録は全てオープン」など見習いたい事例がたくさんある。

 

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4位:稲盛和夫実学

稲盛和夫の実学―経営と会計
稲盛和夫の実学―経営と会計
 
 

生き方』を読んで毛嫌いしていた稲盛さんの本。正直、稲森さんの印象が180℃変わった。こんなに早くからキャッシュベースの筋肉質な経営を実行していたのかと驚き。こちらも繰り返し読み返すであろう名著。

 

5位:最軽量のマネジメント

最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)
最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)
  • 作者:山田理
  • 出版社/メーカー: ライツ社
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 単行本
  
 

働き方改革の被害者は組織の中間層にいるマネージャーであり、彼らの負担を軽くするための方法論をサイボウズの事例をもって書かれている。「情報は全てオープン」「全社員との1on1雑談」「説明責任と質問責任」などこれも真似したい事例が多い。

 

6位:会社を潰す社長の財務! 勘違い

熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務! 勘違い

熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務! 勘違い

  • 作者:古田土 満
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー) 

 

 

Kindle版

これまでの本と違い、財務寄りの実務本。これまで読んだ社長向け本の中で一番良かった。偏りがちな社長向け本の中で最もバランスのとれた一冊。「財務系でおすすめある?」と中小企業経営者に聞かれたら、これをおすすめしたい。

 

7位:サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

タイトルが気に入って、表紙買いした一冊。もちろん、中身も素晴らしかった。タイトルからは思いもよらないが、正垣さんがROIや回転率など財務的な側面から経営されていることに個人的には驚いた。経営者は財務に強くないといけない。

 

8位:儲かる組織に作り変える

社員1人当たりの利益を最大に『儲かる組織に作り変える』 (社長の経営革新)
社員1人当たりの利益を最大に『儲かる組織に作り変える』 (社長の経営革新)
  • 作者:井上 和弘
  • 出版社/メーカー: 日本経営合理化協会出版局
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: 単行本

本ブログでも何度もご紹介した、井上和弘さんの新作。もしかしたら、遺作のつもりで書いているかもしれない。ROA(利益率×回転率)を最大化するという従来の考えを軸に、総人件費と経常利益をイコール、あるいは倍を目指すという新たな指標がポイント。人はコア社員だけに圧縮することを推奨している。

 

9位:アメーバ経営

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

アメーバ経営 (日経ビジネス人文庫)

 

 

Kindle版

4位に挙げた『稲盛和夫の実学』の第2弾。『実学』の考え方を実務に落とし込んだ「アメーバ経営」が詳しく書かれている。時代にそぐわない点もあるが、本質的。

 

10位:タニタの働き方革命 

タニタの働き方革命

タニタの働き方革命

 
 

少子高齢化・副業解禁・働き方改革などの潮流にタニタが出したひとつの解。希望した社員を退職させ、個人事業主にする。Job Descriptionを明確にし、業務委託契約を結ぶ。これを実行するには、かなり勇気がいる。。。

 

まとめ

今回の10冊を選ぶ中で、3つの共通項があると感じた。中小企業においても以下3点が必要だと感じた。

1. 組織はミニマムに

  • 組織のアウトプットと個人の働き方の最大公約数となる人事制度が求められている。そうしないと、社員は定着しない。
  • 固定費、特に人件費はなるべく圧縮する。人がいなくても回る仕組みづくりが必要。アウトソース/リモートワーク/RPA/AI/DXなど早急に対応していく。
  • 経営者は定期的に社員と1on1で対話をすべき。社員が身構える面談ではなく、雑談形式が好ましい。そこで出てきた課題の芽を未然に防ぐ。

2. 情報はオープンに

  • 機微情報を除き、情報は全てオープンが基本。隠すから不信感につながる。
  • P/L、B/S、C/Fもオープンに。 社員にもキャッシュ感覚と利益感覚をもたせる。そのためには、情報開示と施策への落とし込みが必要。
  • 情報開示が社員の信頼にもつながる。

3. 時代は過渡期、先手必勝

  • 中小企業も時代を先取りしていかないと、淘汰される時代。
  • 生き残るためには、技術革新や市場の変化を社内に取り込まないといけない。
  • 結局、経営のリーダーシップとGRITが重要。