あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

日本マイクロソフトの元社長が語る「アマゾンが成長する理由」

今年の頭に、離婚騒動や「裸の写真」脅迫問題で世間を賑わせたアマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス氏。

 

元奥様が離婚によって得た資産の大半を寄付することでも話題になりました。

jp.techcrunch.com

 

何かと話題のアマゾンとジェフ・ベゾス氏の経営戦略を、日本マイクロソフトの社長を務めた成毛 眞(なるけ・まこと)氏が解説した書籍。

[目次]

 

アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスの哲学

アマゾンは、創業者であるジェフ・ベゾス氏の強烈なリーダーシップによって牽引されています。

 

ベゾス氏の好きな言葉であるRelentless(情け容赦ない)は、彼の経営を象徴している。顧客満足と競合の排除に対して、徹底的な執着をみせています。

 

全ては顧客のために

成毛氏は、ベゾスが「全ては顧客のために」を御旗に徹底的に無駄を省く姿勢から、「ベゾスは、理念の追及に本当に貪欲だ」と語ります。

 

幹部でも飛行機のビジネスクラスは禁止などの従業員に対しても厳しいマネジメントを行います。

 

赤字覚悟の投資

アマゾンの全社戦略として、新規事業に対しては、赤字覚悟で投資をいといません。売れば売るほど赤字が膨らんでも、競合が淘汰されれば、その後に市場を掌握できるからです。

だからこそ、自分が撤退するか相手が撤退するかの極端な勝負に出るのが特徴です。

 

また、巨額なキャッシュを支えに多くの投資を行い、撤退しながら事業を確立していくのも特徴です。

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これを受けて、メルカリCEOの山田氏も下記のようにツイートしています。

 

本業の横展開

本業で生まれた技術やサービスで横展開でき得るものを育てる、あるいは近接する領域の事業に乗り出す、というのもアマゾンの基本姿勢です。

 

成毛氏は「アマゾンが特異なのは、そのために多額の投資をし、それぞれを業界でトップに立つほどの大事業にしている点だ」と語ります。

 

キャッシュフロー(CF)経営

アマゾンは1997年の上場以来、株主に配当を一度も支払ったことがありません。配当に回すほど利益を出していないことが理由です。

 

ベゾス氏はこれを「意図的な赤字」だと述べています。成長し続けるために、研究開発費や設備投資に資金を回しています。

日経によると、アマゾンの売上高に占める研究開発費の比率は12.7%と圧倒的な数字です。

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下記の図を見ても、本業で稼いだ営業CFのほとんどを投資に回していることが分かります。日本円で数千億規模と小売業にしては想像に絶する金額である。

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アマゾンの場合、キャッシュフロー計算書が、2003年から先頭に記載されていることからも、同社がいかにキャッシュフローを重視しているかが理解できます。

 

投資家に対しても強気に長期的な視点を示す

ベゾスは、投資家に「我々には、長期間にわたって誤解される覚悟がある」と語り、会社として長期的な優位性を確立するために、インフラ構築に大々的に投資し続けています。

 

投資家の大半は、アマゾンがテクノロジーを用いて既存の産業が抱える課題を解決してきた実績を見て、ほとんど利益を出さないことを問題視することはなくなっています。 

 

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)

アマゾンを見る上で、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)も重要な指標です。CCCとは、「仕入れた商品を販売し、何日間で現金化されるか」を示したものです。

 

CCCが小さければ、現金を回収できるサイクルが短く、手元にキャッシュを長い時間持つことができます。

 

アマゾンの場合、このCCCがマイナス28.5日、約30日前後で推移しています。つまり、物が売れる前から入金されているということです。極論すれば、物流倉庫にある商品が販売される30日前にすでに現金になっているということです。

  

私の評価

評価:C

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄 

この本を読むまで、何となくサービスを利用していただけで、企業としてのアマゾンを理解していなかったため、非常に勉強になりました。

私のようにアマゾンやベゾス氏のことを良く知らないという方にお勧めです。

 

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