あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

起業家の歓喜も憂鬱も全てが書かれた一冊

この本が出版された2005年、私は中学生でした。父や家業の存在もあり、「将来は経営者になるものだ」と思いながら日々を送っていました。

 

私の世代は、「起業家」という存在に強い憧れを抱いた世代です。多感な時期にソフトバンク孫社長楽天三木谷社長ライブドア堀江社長、そして本書の著者であるサイバーエージェントの藤田社長が日々メディアを賑わせているのを見てきました。同世代の人と話していると、彼らのような「起業家」への憧れを抱いている人たちは多く、この世代特有のものかもしれません。

 

私もご多分に漏れず、彼らに憧れました。当時の自分を振り返ると、”中小企業の経営者”である父よりも”起業家”である彼らの方がカッコイイと思っていました。不自由ない暮らしを送らせてもらえている感謝がある一方で、「親父のやってることは地味だなあ」とさえ思っていました。

 

実際に本書を手に取ったのは、大学4年生の夏頃。就活を終え、営業として配属されることが決まり、営業関係の本を読み漁っていた頃だったと記憶しています。著者の藤田氏が大学生の頃から営業としてバリバリ活躍していたという記事をどこかで読み、それがきっかけで本書を購入したのだと記憶しています。

 

当時の自分は、「日本でトップクラスの起業家になる人は、こんなにも働いているのか!」と衝撃を受けました。名経営者の自伝を読むと、大概ハードワークしたことが書かれています。

 

「自分も藤田さんみたいに朝から晩まで働くぞ!」

と燃えていたのを覚えています。

 

その後、家業に入り、別で会社を立ち上げた今読んでみると、全く違う印象を受けました。

 

まず思ったのが、「よくこんなに行き当たりばったりで進めていけるな」ということです。家業であっても、立ち上げた会社であっても、こんなにリスクは取れない。

例えば、創業時に資本金1,000万のうち、半分の500万をオフィス代に突っ込みます。こんな無謀なこと、小心者の私には絶対できません。

 

しかし、フェーズ的にも立ち上げから急成長に至るまでのフェーズが詳細に書かれており、おこがましいですが、共感できるところが沢山ありました。

 

私が「あー、今まさにこんな感じ!」と思った所を抜粋。 

  • ハッタリでもいいから、とりあえず実績を口に出して言ってしまって、次会う時までに本当に実績を作ればいいんだ。
  • 営業活動を通じて有望な事業を探し、それを大きく育てていきたいと思います。
  • <自社で製品やサービスを持たないと意味はない>いつのころからか私はそう考えるようになっていました。だから営業代行の仕事もいつまでも続けるつもりはなく、どこかでヒット商品を開発し、それを会社の軸に成長させようと考えていたのです。
  • 私には「会社が小さいうちからいろいろ事業を拡げていては本当に大きくはなれない」という確信に近い信念がありました。

 

数年後に読み返した時には、「当時はこんなところに共感していたんだな~」と笑い飛ばせるように頑張っていきたいです。

 

私の評価

評価:B

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄