あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

イチロー、最後の敗北

2019年3月21日、イチローが28年にも及ぶ現役生活に幕を閉じた。多くの人にとってそうであるように、私にとってもイチローはスターだった。イチローの言葉に日々勇気をもらっていた。

 

社会人になってからの4年半、毎日欠かさず通勤時にiPhoneに保存したイチローの『プロフェッショナル』を観続けた。顧客ゼロの新規営業マンだった自分には何故かイチローの言葉が響いた。

小さなことを重ねていくことが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなと感じています。

当時の私は、訪問件数や電話件数から面談につながった件数や契約件数を毎日記録・分析し、「再現性ある結果」を追い求めた。当たり前のこと、自分に出来ることを毎日積み重ねていくことの重要性イチローに教わった。

 

いつか来る、と思っていた引退は突然やってきて、インタビューの一時間もあっという間に終わってしまった。イチローが自身の引退についてどう考えているのか知りたかった。

 

Numberの976号は「イチロー戦記。」と題し、引退後のイチローに独占インタビューを行っている。読み進めると、プロフェッショナルの時よりも穏やかになり、人間としての深みが増したイチローと出会うことができた。

 

イチロー、最後の敗北

本インタビューでイチローは今回の引退について以下の通り語っている。

戦いに負けたから引退したんです。負けて終わりました。

意外な言葉だった。世界でもこれ以上ない結果を残したスーパースターとは思えない言葉だった。

 

イチローはよく「失敗」という言葉を使う。

野球、特に打つことは「失敗の競技である」ということが根底にある。それからどうするのか。

(2015年 田口壮との対談)

失敗を自分の中に刻み込んで行く行為。その中で出して行く結果。それを重ねて行く。今まで自分を支えてきたものというのは、よい結果ではないんです。それなりの屈辱によって、自分を支えてきたんです。

(2013年 プロフェッショナル)

 

この失敗という言葉と「負け」は違う。

 

例えば、初打席に凡打で失敗したとしても修正して他の3打席にヒットが打てれば、それは「勝ち」だろう。あるいは、個人の打撃で結果がでなくとも、守備や走塁で貢献し、結果として試合に勝てれば、それも「負け」ではないだろう。

 

ここでいう「負け」とは何か。イチローは次のように語っている。

今回は最後まで戦いましたが、結果で(東京ドームの開幕シリーズ後のメジャー契約を勝ち取ることができなかったんですから、戦いとしては負けです。

そうか、イチローは選手としては敗北して死を迎えたのか。いや、敗北したからこそ死を迎えざるを得なかったのだ。こればかりは勝負の世界。何とも厳しい。

 

そして、イチローの不振の要因として「動体視力の低下」がいわれてきた。これについては、イチロー自身が本インタビューで詳しく言及しているので、是非見て頂きたい。

 

先日、イチローが今後、指導者としての道に進むとの報道があった。今後も指導者としてのイチローを応援していきたい。

www.nikkei.com

 

長い選手生活、お疲れ様でした!本当にありがとうございました!

 

私の評価

評価:B

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄