昨日に続き、ベルナール・アルノー氏についての記事です。
アルノーが個人資産の運用、特に自身で直接行っている株式投資について述べていたので、その部分を纏めていきます。
以下、抜粋。
相場に惑わされず、評価の高い20社に絞って投資をするのが私の流儀です。それ以上になると目が行き届きませんからね。自分が熟知している企業分野や、有望なビジネス分野、株式市場で評価が実態を下回っていると思われる企業に投資をします。
相場とは主観的な数値であり、その企業自体の価値だけでなく、買付価格や市場の需要によって左右されます。その結果、ある企業の株式市場での評価と、実際の価値との間に大きな落差が生じることもしばしばです。
株を買う前に、株式市場での「主観的な」評価が「実際の」評価よりも低い企業を見つけることです。その落差が大きいほど、価値が大きくなります。
株式市場での投資で成功するためには、長期的なビジョンを持ち、業種ではなく会社に興味を持つことが必要です。そして経営が信頼でき、相場が手頃だと思われる企業に投資することです。それから2、3年は株式相場に気にしないことですね。さもないとカッカすることになりますよ。朝食後の企業の相場が上がる事は滅多にありませんからね。
わからないものには投資せず、ファンダメンタルをしっかり見て、割安なところで投資をし、長期保有するという意味ではバフェット氏にも通じるところがありますね。

- 作者: ベルナール・アルノー
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2003/01/15
- メディア: 単行本
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こちらは2003年発売。ベルナール・アルノーへのインタビューを6編で構成されており、彼の経営手法や哲学、そして家族観などに深く入り込んでいます。
評価:B
A:殿堂入り
B:本棚に残す
C:買いだが、一度読んだら売る
D:図書館で流し読む
E:時間の無駄