あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

借りたら返すな!(大久保 圭太):投資は小さく、回収は早く、調達は大きく

本日は『借りたら返すな!』というこれまた強烈な本のご紹介です。著者の大久保圭太氏は、無借金・節税の逆をいく「借金を借り、税金を支払う」ことを推奨するスタンスです。昨日取り上げた久保氏と同じスタンスですね。

 

 [目次]

 

投資は小さく、回収は早く、調達は大きく

大久保氏は、まず「銀行から資金を大きく調達する」ことを推奨しています。大きく調達できれば、手元の資金が厚くなり、いつでも投資できる状態になります。投資しなければ回収はできません。企業が儲かるようになるには投資が必須です。

 

投資は小さく、回収は早く、調達を大きくする。このサイクルを大きくしていくことで企業は伸びていき、儲かるようになる、というのが大久保氏の主張です。

 

晴れの日に借りまくれ!

企業を守る「現預金」

どうすれば会社を潰さずに、儲かる会社に変えることができるのか。答えはただ1つ。会社に「お金」があればいい、それだけです。お金がないから会社が潰れていくのです。企業を守るのは「利益」ではなく、「現預金」です。

 

とにかく手元の現預金を増やすには、どんどん借入をして現預金を集めるべきです。必要以上の借入をすることに抵抗を感じる経営者がいるかもしれませんが、そもそも銀行は雨の日に傘を貸してくれないのです。それがわかっているのであれば、晴れの日に借りまくるしかないのです。

 

長期で借りる

借入には「金額」だけでなく、「期間」も重要です。実際のビジネスにおいては、投資した金額を利益を出して回収する期間は短い方が良いですが、借入金はなるべく長い返済期間で借りたほうがいいです。設備資金であれば最低7年。運転資金でも最低5年で借りるべきです。

 

目指すのは「実質無借金」

最後は実質無借金、つまり借入金よりも現預金残高が多い状態を目指すべきです。この状態になれば、いつでも返すことができます。絶対に潰れない現預金残高を持つまでは、銀行に応援してもらう。銀行を味方につけながら、現預金残高を最大化し、安定した経営を行っていくことが、中小企業の財務戦略の基本だと語ります。

 

投資は小さく

会社が危うくなる一番の原因は、「投資の失敗」です。当たり前ですが、現預金を一気に使うからです。固定費への投資に失敗すると、現預金が減ってくるのです。これを回避するにはどうすれば良いのでしょうか?

 

投資額以上の借入をするしかありません。

 

調達力を高める

銀行からの借り入れを「借金」ではなく「調達」と捉え、その力を上げることが、中小企業を強くし、成長させるコツです。

 

調達力を高める7つのステップ

銀行からの調達力を上げるには、次のステップを踏んでいくことが重要です。

①銀行に評価される決算書をつくる

②借り入れのタイミングをつかむ

③信用保証協会枠を有効に使う

④複数の金融機関でプロパー融資の実績をつくる

⑤絶対につぶれない現預金残高を持つ

⑥複数行を競わせてより良い条件を引き出す

⑦社長の連帯保証を外す

 

節税せず、純資産を厚くする

P/Lの「税引き後」の利益の積み上げですので節税ばかりして、利益を出さずに法人税をあまり納めていない場合、純資産は薄いままになってしまいます。つまり、きちんと利益を出して、法人税を納めている会社だけが、純資産を厚くしていけるのです。もちろん、この純資産が多い会社が1番強い会社です。

 

強いB/Sを作るには、まず回収を早くし、税引き後の利益をきちんと出して、純資産の部を厚くする。さらになるべく投資額を小さくすることにより、現預金をもっと安定した形ができることになります。これが財務戦略の基本です。

 

私の評価

評価:D

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄