あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

粗利「だけ」見ろ(中西 宏一):粗利に集中すれば会社が変わる

年始に日経の広告を見て、気になっていた本。ようやく読めました。

 

[目次]

 

粗利「だけ」見ろ

"粗利「だけ」見ろ"とはどういう意味なのでしょうか。中西氏は「粗利額を稼ぐことのみに集中する」ことが経営改善の肝と述べています。売上に目を向けるのをいっさいやめ、粗利額だけに集中するということです。

 

国内企業の6~7割は赤字

国内では、毎年1万社前後の会社が倒産しています。単純計算で1日に20数件の倒産です。存続している会社であっても、6割~7割は赤字経営だそうです。中西氏は「利益が出ない根本的な原因は、利益率が低い仕事や、最終的に利益がマイナスになる仕事でさえも引き受けているから」と指摘しています。

 

そうした会社は、経営から「売上を増やせ」という表面的な指示だけを受けて動いている営業が多く、「とにかく仕事さえ取ればいい」「仕事を増やせばどうにかなる」と安易に考えがちです。薄利の仕事によって売上が増えるほど、利益率が低下し、結果として赤字になります。

 

売上目標のみで頑張る会社では、あらゆる仕事が後ろ向きになりがちです。考える、工夫する、アイディアを出す、試すなど、これまで敬遠してきた作業に重点を置くことが、粗利を見る経営を実践していく上で大切なポイントなのです。

 

粗利額の設定方法

目標とする粗利額はどのように設定すればいいのでしょうか。ポイントは、PLを下から見ることです。最終的にいくら残したいかを考え、純利益の目標額を設定すれば、そこに各種コストを足すことによって目標となる粗利の額が計算できます。まずは粗利目標を超える分だけ稼ぐことが経営改善の最低条件となります。製造業や建設業のように、現場で働く人の人件費が製造原価の一部となる業種では、粗利よりも限界利益で目標を立てるやり方がより有効です。

 

利益を見る意識を徹底することで、自然と売値と仕入れ値に注目するようになり、売り方や作り方が変わっていきます。重要なのは、各商品を売ったり、各現場が仕事を受注した際に「いくら儲かるか」を考えることと書かれています。

 

原価に関しても同じで、「一般管理費」を下げることを真っ先に考える社長は多いのですが、その前に仕入れをもっと安くする方法を考える必要があります。細かな節約をするなら、材料費や外注費である商品における変動費をより安くする施策を真剣に練った方が良いと思うのです。

 

まとめ

売上を目標とせず、粗利「だけ」を目標とするというのは非常に斬新でした。中西氏は実際にこの手法で実績を出しており、事例を含めて大変参考になりました。宜しければ、読んでみてください。

 

私の評価

評価:D

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄 

 

粗利「だけ」見ろ 儲かる会社が決して曲げないシンプルなルール

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