あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

カネ回りのよい経営(井上 和弘):キャッシュを最大化させるゲンナマ高回転経営とは?

井上和弘氏の著書シリーズも第3弾となりました。本書は2003年に出版されたシリーズ3作目の本です。本作では企業の「カネ回り」にフォーカスしております。

 

本書のエッセンスは、冒頭に書かれているこの言葉に尽きると思います。

カネ周りをよくする大原則は決して難しいことではない。(中略)それは何かと言えば、「現金第一主義で、小さな元手をフル回転させて大きく稼ぐ」という「ゲンナマの高回転経営」に尽きる。

 

この「ゲンナマの高回転経営」をいかに実現するか。その手法について事例を交えながら解説されています。

 

[目次]

 

カネ回りのよい経営とは

井上氏が指す「カネ回りがいい」とは何を指すのでしょうか。井上氏は次のように語っています。

高収益の根底は、次の二点を追求することにある。

高回転経営:おカネをモノに変えたら、寝かせることなく即座に売っておカネを回収すること

総資産利益率ROA:稼がない資産にはビタ一文使わないこと 

 

キャッシュフロー思考

井上氏は、「強い会社とは、商売をすればするほどキャッシュが残る会社」と断言します。また、「大事なのはキャッシュフロー残」と「利益額」を区別して把握すること」とも述べています。これが、キャッシュフロー思考だといいます。

 

本書では、キャッシュフローの改善策として「B/S思考」と「面積グラフ」によるカタ太り体質の実現が推奨されています。

 

カタ太り体質をつくる

カタ太りとは?

「カタ太り」とは、贅肉を削ぎ落とし、長期間にわたってイキイキと活動できる身体にしているということを指します。

 

B/S思考

損益計算書(P/L)発想しかできない経営者は、資産の水ぶくれに気付いていないことが多い」と井上氏は語ります。最近話題になったP/L脳ってやつですね。

 

井上氏は、B/S思考を次のとおり定義しています。

①資産に含まれる無駄を取り除いて、

②財務体質(≒B/S)を強くすること 

 

そして、「ヒト」「モノ」「カネ」という資産に無駄がなく、活きた資産として最大限機能している(利益を上げている)状態をつくることを再集計としています。

 

面積グラフを活用する

B/Sを見やすくするために紹介されているのが、「面積グラフ」の作成です。面積グラフをつくる目的は「経営全体を俯瞰すること」です。

 

作成したB/Sの中から、左側の資産項目に着目します。井上氏は、「資産項目は「現預金」が形を変えたもの。元をただせばゲンナマだ」とし、在庫や不動産のオフバランスそ推奨しています。

 

最後に

資産の圧縮は、財務諸表の数字で見る側と実務を行う側にかなり意識の差があると感じます。ここの溝を埋めるのは経営者しかできないのでしょう。

 

ちなみに、面積グラフはこちらから無料ダウンロードできます。宜しければご活用ください。

 

私の評価

評価:B

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄 

 

カネ回りのよい経営―社長の経営革新

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