あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

社長業のすすめ方(牟田 學):成長と安定の両立戦略

久々に読書感想文のエントリーです。

以前、経営合理化協会の牟田學氏の著書『社長業』を紹介しました。今回は、その続編にあたる『社長業のすすめ方』をご紹介します。この本も前回同様、私が参加させて頂いている経営者向け研修の課題図書でしたので、復習も兼ねて纏めます。

(以前のエントリーはこちら)

jorge-tt.hatenablog.com

 

『社長業のすすめ方』は1991年に初版が出ているので、25年以上販売されている本です。前作の『社長業』は、事業を「安定事業」と「見込事業」に大別し、それぞれの特性を掛け合わせたハイブリッド型の事業にしていくことが事業発展の要諦だという構成でした。本作では、事業の永続的な発展にためには、「成長戦略」と「安定戦略」を同時に実行していく必要があり、それらを実現する方法論について書かれています。

 

成長戦略 

著者は成長戦略として「顧客増加」「売価・粗利・数量」「経営体勢」の3点を重視します。

顧客増加の根源として、企業および事業の「存在価値が顧客に認められる」ことを常に考えなくてはいけないと著者は主張します。そのための手法として、本業の周辺事業の総合化によってシナジーを出すことを挙げています。

また、売価を上げることが社長の命題であるとし、ただ値上げするのではなく、差別化をした上での高単価戦略をとるべきとしています。

経営体勢では、仕入部門・製造部門・販売部門・分配部門に投資をし、優秀な人材を育てるべきと主張しています。

 

安定戦略 

安定戦略として、著者は「顧客に繰り返し買って頂けるシステムの構築」「売り物を磨く」「顧客第一の徹底」の3点を重視します。商品を差別化し、顧客に繰り返し買って頂ける仕組みを作るためには、徹底的に顧客第一を浸透させないといけないと述べています。

 

挑戦売上高と必要売上高

筆者は、成長を狙う場合の売上目標(挑戦売上高)と安定を狙う場合の売上目標(必要売上高)を分けて設定するべきだと主張します。

成長拡大を狙う場合、マーケットの成長とシェアの占有率を鑑みた目標設定をすべきであり、マーケットの成長率と同等の売上成長率では全く意味がないという主張です。

安定戦略を実現するためには、「これだけの売上高がないと生きてけない」という必達の指標を設定するべきだとしています。そのためには、必要固定費+必要経常利益から考える必要があるという考え方です。

 

感想

個人的には、本作は当たり前だと感じることが延々と書かれていて、目新しい発見はありませんでした。前作の『社長業』の方がコンセプトとしても面白かった。オーナー経営者から絶大な人気を誇っている書籍ではありますので、一度手に取って見ても良いかもしれません。

 

  

私の評価

評価:D

A:殿堂入り

B:本棚に残す

C:買いだが、一度読んだら売る

D:図書館で流し読む

E:時間の無駄 

 

社長業のすすめ方―着実な繁栄と高収益構造への着手

社長業のすすめ方―着実な繁栄と高収益構造への着手