あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

講演「老舗企業の経営革新」(藤井 隆太)を聞いて

久々に講演エントリーです。

 

先日、㈱龍角散の社長である藤井隆太さんの講演を聞いてきました。藤井さんは1994年に龍角散へ入社され、翌年35歳で社長を継がれました。「おくすり飲めたね」や「龍角散ダイレクト」などのヒット商品が開発し、倒産寸前だった同社を再建した経営者です。歯に衣着せぬトークが面白い、魅力的な方でした。そんな藤井さんが行ってきた同社の経営革新についてまとめたいと思います。

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オンリーワンを目指す

藤井さんは音大出身の経営者で、先代社長である藤井康男氏から経営者になれとは言われずに育ったそうです。幼少の頃から習っていたフルートのプロ奏者の道を目指すことに。パリ音大への留学時代に、他人と違う演奏をすることの重要性を学ばれました。その経験が強烈に残っており、経営においても他社との差別化を意識しているそうです。

  • 規模ではなくオンリーワン。なくてはならない会社になる。
  • オーナー企業だから出来ることをする(ex. 売上160億円で広告費60億円)
  • 自社ブランドで勝負できる一般用医薬品、食品に広告費を集中的に投じる。
  • 他社の真似せず、他社に真似されないものを作る。
  • 稼ぐ為に無理をしない。

 

ブランドイメージの再構築

社長に就任以降、徹底的なブランドイメージ調査を行い、従業員が持つ自社イメージと愛用者が持つ自社イメージに以下のズレがあることに気付いたそうです。

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この気付きを基に、シナジー効果の低い事業から撤退し、喉専門メーカーへ回帰。安心・信頼のブランドイメージを再構築するために選択と集中を行ったことが経営再建に繋がったといいます。

 

コンパクトに量産可能な体制をつくる

工場は徹底的な自動化により、社員数をコンパクトに維持しています(売上176.2億円で社員数98人)。龍角散の製造は、毎秒2箱つくる機械を2ラインを24時間行っているそうです。動画を見ましたが、本当に人がいない製造体制が興味深かったです。常時2名のオペレーターで管理しているとのこと。

 

藤井さんはTheオーナー社長という感じでした。非上場のオーナー企業だからこそ、スピード感を持って意思決定を行えることもあると感じました。