あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

講演「『働き方改革』と経営者の役割」(佐々木 常夫)を聞いて

先日、佐々木常夫さんの講演を聞いてきました。佐々木さんは、自閉症の長男や肝臓病とうつ病を併発した奥様の世話をしながら、同期トップで東レの取締役になられた「働き方改革」や「ワークライフバランス」の先駆者です。

現在は独立され、講演会やコンサル業務を行う傍ら、『そうか、君は社長になったのか』などの執筆活動もされています。

 

佐々木さんの半生

佐々木さんは、奥様との間に3人の子供を授かります。課長になりたての頃、長男が自閉症だと発覚。小学校に入学以降は問題ばかり。奥様は、自閉症の子供を産んだ責任感からうつ病と肝硬変を併発。平日は18時に退社し、帰宅後は家事・育児・介護の毎日。家族のために「いかに効率的に仕事を終えるか」を徹底的に考えたそうです。

 

働き方とタイムマネジメント

佐々木さんは、「働き方とは生き方であり、決意と覚悟を決める必要がある」と仰います。また、働き方改革には「トップによる強い意志と行動、仕組みづくり」が必要と仰っておりました。

東レ時代、佐々木さんは部下に対して「仕事の進め方の基本」を徹底的に教育したそうです。「いい習慣は才能をこえる」を信条に、以下の10項目を伝え続けたとのこと。


①計画主義と重点主義
②効率主義
③フォローアップの徹底
④結果主義
⑤シンプル主義
⑥整理整頓主義
⑦常に上位者の視点
⑧自己主張の明確化
⑨自己研鑚
⑩自己中心主義


また、タイムマネジメントは、仕事における「最も大事なことは何かを掴むこと」から始めるべきとも仰っており、東レ時代には必ず部下と当該年度で行うべき仕事の優先順位を面談で議論したそうです。

 

ワークライフバランスを実現する仕事術

①計画先行・戦略的仕事術

・戦略的計画立案は仕事を半減させる

・仕事は発生した時に品質基準を決める、過剰品質の排除

・デッドライン(締切)を決めて追い込む

・最初に全体構想を描き出す

・時間予算の把握

・部下力を強化する(上司の注文を聞く、上司の強みを活かす、上手なコミュニケーション)

 

②時間節約・効率的仕事術

・プアなイノベーションより優れたイミテーション

・仕事は発生したその場で片付ける

・ビジネスは予測のゲーム、常に予測しフォローアップ

・口頭より文書が時間節約

長時間労働は「プロ意識」「想像力」「羞恥心」の欠如

・e-メールは正確、簡潔に ときにメールより電話

・人は決めつけろ、そして修正しろ

 

③時間増大・広角的仕事術

パレートの法則(2割は8割) 仕事を捨てる やらないで済ます 他の選択肢の提案

・出ない、会わない、読まない 本当に人に会わなくてはならないのか

・上司との付き合い方は最重要課題

・2段上の上司との上手な付き合い方

・会議は最小限に、ミーティングは頻繁に

・隙間時間の活用

 

これからの時代の経営とは

1. ビジネスは予測のゲーム
2. 揺るがすことができない事実を把め
3. ゆるぎない倫理
4. 経営にセオリーはない
5. 強い会社のやり方は一様ではない
6. 経営者は「経営」をしなくてはならない
7. 改革は短期間に大幅に 

 

経営者はどうあるべきか

1. 良い会社とは、①お客を喜ばせる、②社員が幸せ、③利益を上げる
2. 優秀な社長とは、①現実と人を見分ける人、②実行力がある人、③利益を上げられる人
3. 理想の経営者像はない 自分流
4. No.2の標準タイプなどいない
5. 後継者選びの基準もない
6. 優れた経営者とは王道と覇道をあわせ持つ

 

以上が講演の要旨です。いかがでしたでしょうか。

佐々木さんも仰っていますが、会社規模や職種に左右される所が大きいと感じます。私が以前勤めいてた証券会社であれば、このような働き方が理想となるでしょうが、現在勤めている中小企業では制度や人繰りが整備されていない面もあるように思います。中小だと、どうしてもプレイングマネージャーにならざるを得ない部分もあります。佐々木さんのような企画・管理だからこそ、出来る部分もありますね。もし、ご意見・ご感想があれば、いただけると大変ありがたいです。

 

最後に佐々木さんの代表作のリンクを貼っておきますので、宜しければお読みください。 

そうか、君は課長になったのか。