あたりまえブログ

凡事徹底をテーマにしている中小企業の後継者が「大学時代の自分に伝えたいこと」を書いています。

講演「孫社長のむちゃぶりを全て解決してきた“仕事術”」(三木 雄信)を聞いて

先日、三木雄信氏の講演を聞いてきました。三木さんは、1998年にソフトバンクに入社され、社長室長として孫さんの下で働かれていた方です。独立されてからは、書籍も精力的に出版されています。日経の広告や書店で彼の著作を見かけることも多いのではないでしょうか。私も以前、『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』という本を読んだことがあります。

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本講演では、三木さんがソフトバンク在籍時に培ったPDCAを中心に展開。実際の仕えた人でないと分からない孫さんの人となりが垣間見える興味深い内容でした。

 

ソフトバンクの入社〜退社の経緯

三木さんは久留米大附設出身で、同級生には孫泰三さんや堀江貴文さんがいたとのこと。特に泰三さんとは親しい間柄で、社会人になってからも交流を続けていたそうです。三菱地所時代に、三木さんが将来に疑問を感じていることを泰三さんに相談したところ、「兄と会ってみるといい」と助言を受け、孫さんとの面談がセッティングされたそうです。

 

そして、行われた孫さんとの初面談。孫さんはいきなり「三木、会社を300年続けるためには何が必要だか知らないか?」と質問を投げてきたそうです。会話をしていく中で、孫さんはその場で人事部長を電話で呼びつけ、三木氏に契約書を書くように促したとのこと。後に孫さんはベンチャー企業が人を採用するときに重要なのは、相手に考える時間を与えないことだ」と語っていたそうです。

 

当初、三木氏は孫さんのかばん持ちとして、朝は孫さんの自宅に迎えに行き、22時に孫さんが帰るのを見送った後、孫さんから指示を受けた仕事をこなすという日々を送っていたそうです。当時の孫さんは、朝食から22時までずっとミーティングが入っていたそうです。孫さんの大きな特徴が、自分が興味があるミーティングだと、10時間でも続けてしまい、ほかのミーティングが全てキャンセルになり、周囲は孫さんのハンコを貰うことさえ至難の技だったそうです。

 

孫さんは、数字に非常に強いこだわりを持っており、「多変量解析ができない社員は幹部にしない」と公言されていたそうです。

 

すごいPDCA

三木氏曰く、一般的なPDCAはPLANに重点を置きすぎていると話します。PLANとは検証されるべき仮説であり、本来はDO以降に労力の8割を集中するべきと。

講演では、孫さんの「すごいPDCA」を以下の8項目に分解しておりました。

 

PLAN

①大きな目標を立てる(年次・月次)

・登る山を決める。多くの人は、登る山を決めずに山の麓でグルグル回っているだけ

 

②小さな目標を立てる(日次)

・今日できることは何か?を考える

 

③目標達成に有効な方法をリストアップする

・アイデア掛け算:世の中で流行っているキーワード×自社商品

・鮭の卵理論:筋子は2000〜3000個のうち、1〜3匹が川に帰ってくる。事業もそういうもの

ソフトバンクの通信事業参入は、ボーダフォン買収が7回目。失敗し続けている

 

DO

④期間を決めて全ての方法を同時に試行

・数値化した中間成果物を予実対比する

・売上を見るのは、バックミラーを見るようなもので、前を見る

 

CHECK

⑤毎日、目標と結果の違いを検証する

 

ACTION

⑥検証をもとに、毎日改善する

・リアルタイムでグループ会社の時価総額・売上を全て確認する

⑦すぐれた方法を明らかにする
⑧一番優れた方法を磨き上げる

 

孫正義の事業の選択基準

・プラットフォームになる事業(市場)

・ライフタイムバリューの高い事業

・成功している事業かペイン(痛み)10の事業

 

リスクの取り方

最後に、三木さんは、孫さんのリスクの取り方について説明します。三木さんによると、「孫さんはADSL参入を除いて、一か八かの勝負はしていない。ソフトバンクは、どんな勝負でもヘッジを取っていた」そうです。そもそもソフトバンクの創業自体も、福岡のコンサルトと複数人で作り、後に孫さんが株を買い取ったそう。

 

 

いかがでしょうか。PDCAもさることながら、個人的にはご紹介したような孫さんの逸話を聞けたのが非常に面白かったです。

 

最後に、私が読んだ三木さんの書籍をリンクしておきます。ご興味がある方は、是非お読みください。 

孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術